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刑事とJK

第11章 伝えられない想い


―――――――――――


『…行くんじゃなかった』


ゆうひは側にあったクッションを壁にたたき付ける



『…会わなきゃよかったぁ…』

さっき泣いたばかりなのに、まだ涙は止まらない


ベッドの上でうずくまる





こんな思いするくらいなら…斉藤に会いに行かなきゃよかった


あたし、バカやっちゃった



斉藤の近くには津森さんがいて…



敵うわけない


あたしは子供で、津森さんは大人の女性…


敵うわけないじゃん…





声は枯れている


このまま涙も枯れてしまえばいい


あたしも枯れてしまえばいい



こんな気持ち…枯れてしまえば…


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