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刑事とJK

第45章 恋ガタキ




斉藤と南は殴り合う


時たま血も飛び散った



窓ガラスは割れ、薄い壁はくぼんでさえしている



しかし二人の体力は底を尽きそうにない…




刑事科が崩壊するんじゃないだろうか…


と周りで見ていた誰もが思った時だった









『やめねえかこのゲスどもがあああああ!!!!!』



斉藤と南は頭を掴まれ、そのまま床に叩きつけられた











静寂が辺りを包み込む





『ギャーギャーギャーギャーと五月蝿いっつの
ケンカなら外でやってこい』



手をパンパンとはたきながら、村上は立ち上がった




「や、弥生…」


「ババア、何しやがんだ!!」



村上は斉藤を足蹴にした




『何してたんだ?』



「こいつが、弥生を侮辱しやがったんだ…」



「先に手ぇ出したんはてめぇだろ!!」



「言葉の暴力の方が人は傷つくんだよ!!」



「は、んじゃあ言ってやらぁ。このババア好きのど変態野郎!!」


また村上の足が斉藤の頭を踏み付けた




『ガキか。』




村上は斉藤をズルズルと引っ張って行った



『南』



「な、何だ?///」



『こんなガキ相手に本気になんなって
あんたらしくないよ』



「……///」





―――――――――――





『怪我は治った?』



村上は、一人座っていた南にジュースを渡した




「あ、ありがとう…///」



『南があんなマジギレしてんの初めて見たよ。びっくり』



「いや、ついな…」



南はジュースを一気に飲み干した


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