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刑事とJK

第6章 小犬



「これくらいでどうだ?」


地面には大きな穴が出来ていた


『充分。』


斉藤は小犬を抱え、穴の中にそっと置いた



「土かけるけど、いいか…?」


『…うん』


その返事にはどこか後ろめたさを感じた



ゆっくりと小犬の上に土を被せていく






最後に顔に被せ、小犬は完全に土に埋まった



ゆうひはただ黙ってそこだけを見ている




斉藤はその場に居づらくなった

「…じゃあオレは帰る…」


するとゆうひは泥まみれになった斉藤の手を取った


泥を手で拭き取りながら


『…ありがとう』


と言った












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