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刑事とJK

第55章 結婚式



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火事が怒った結婚式から、一週間経った



今日も斉藤とゆうひは公園で喋っていた



『ほんとビックリしたよねー、火事』



「だな
経営者が、式場の設備がなってないっつって問い詰められてるらしいぞ?」



『へーえ
大変だね…
で、斉藤家は藤野さんが継ぐことになったの?』



「ああ
あんまし正式にって感じじゃねぇけど
ジジイが死んだ後は藤野が当主だと」



『死んだ後って…
言い方最悪』




「ま
なんにせよ、これでオレは晴れて自由の身だな」


斉藤は嬉しそうにして、ベンチにもたれた




『それにしても、真理子さんのドレス姿めちゃめちゃ綺麗だった~///』



ゆうひはポワッと真理子の姿を思い出した




「そうか?
別にいつもと変わんねぇと思ったけど…」



『なー!?
ウエディングドレスは女の子の憧れなんだからね!!』




「じゃあ、おめぇも着てぇのか?」



ゆうひは一瞬言葉に詰まったが、俯いて


『…うん///』



とだけ言った





「へー…
まぁ、お前ならいつか着れんじゃねぇの?」




ゆうひは斉藤の顔を見た




「…んだよ?」



『…ううん』




また、俯いた









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