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刑事とJK

第62章 二人の始まり



「じゃあ…目つむってろ」



『何で?』



「何でも」



『はいはい』



ゆうひは目を閉じた









『…まだあ?』



「もうちょい…
あ、いいぞ」



『オープンっ』



ゆうひはゆっくり目を開けた



目の前には斉藤




そしてその手には小さな指輪――――






『う…そ…』



「ほんと」




ゆうひは唖然とした




『冗談っ…か、な…』




「マジだって…
なぁ、ゆうひ…」




斉藤はゆうひの目を見た





「オレと、結婚してくれ」
















『…』











斉藤は少し不安になって

ゆうひを上目遣いで見た









「…ど…?」















『あたしなんかで、いいの…?』






「おめぇがいい」






ゆうひの目からは、大粒の涙がこぼれた




『あは…何であたし、泣いてんだろ…?
あれ、止まんなぃ…』





「えっ…え…」




斉藤はオロオロとし始める




たまらず、ゆうひは斉藤に抱き着いた




『はい、はい…
あたしを迎えて下さい…///
いつまでも、いつまでも一緒に…///』




「////
ゆうひ…///」





斉藤も、指輪を持ったままゆうひを抱きしめた








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