
【リレー小説】ルイーダの酒場
第27章 2体のトロル
一方の光邦は、ダブルトロルのツッコミが、今なんて言ったのかわからずで、もう一度聞き返す。
「あのだからね、『あなたの唇、とてもいい色ね。どんな口紅つかってるのか教えてくれない?』って聞いてるんだけど?」
するとダブルトロルのツッコミは、興奮冷めやらぬまま、
「ウギウギ、ウギウギウギ……!
(私の口紅は、今魔物界でバカ売れ中の『ブラッドリップ』でごさいます! この口紅の原料は、ブラッドハンドのあの真っ赤なドロドロを100%使用しておりましてですね……)」
ベラベラと早口で熱弁しだす。
光邦は顔をしかめ、レミファに尋ねる。
「ねぇ、この人達、どこの国の人? 同じような体型してウガウガ言ってるけど、あなた達、話通じる?」
「これ、人じゃなくモンスターだよ。テヘペロはうちらの仲間だけど、なんとなくのニュアンスで感じ取ってるだけで、なに言ってるのかはわからないよ」
「も、モンスター!?」
光邦はどの世界中集めても、たった一人しかいない、モンスターの尻を掘ったオネェとして語り継がれることになる。
「あのだからね、『あなたの唇、とてもいい色ね。どんな口紅つかってるのか教えてくれない?』って聞いてるんだけど?」
するとダブルトロルのツッコミは、興奮冷めやらぬまま、
「ウギウギ、ウギウギウギ……!
(私の口紅は、今魔物界でバカ売れ中の『ブラッドリップ』でごさいます! この口紅の原料は、ブラッドハンドのあの真っ赤なドロドロを100%使用しておりましてですね……)」
ベラベラと早口で熱弁しだす。
光邦は顔をしかめ、レミファに尋ねる。
「ねぇ、この人達、どこの国の人? 同じような体型してウガウガ言ってるけど、あなた達、話通じる?」
「これ、人じゃなくモンスターだよ。テヘペロはうちらの仲間だけど、なんとなくのニュアンスで感じ取ってるだけで、なに言ってるのかはわからないよ」
「も、モンスター!?」
光邦はどの世界中集めても、たった一人しかいない、モンスターの尻を掘ったオネェとして語り継がれることになる。
