
【リレー小説】ルイーダの酒場
第29章 裸の王様
次いで、ガタゴトゴトンズシンと地響きをともなう激しい音も部屋の奥から聞こえはじめた。
レミファとテヘペロは、ぶるぶると震えあがった。
「何、なに? 怖いよぉ、テヘペロぉ」
「うがう~」
「なにやってんだ、あいつは!?」
光邦を追いかけるムトだったが、石につまづいて危うくこけそうになった。
「こんな石、さっきあったか?」
「あ、これ、さっき王様のまわりにあった石だよ」
足元を見ると、部屋からどんどん石が転がってきていた。まるで、自ら意思をもって動いているかのように。
ゴロゴロ、ゴロゴロ……。
その石たちは、ムトを見つけると、ニヤリと笑う。
「ば、爆弾岩かっ!?」
戦闘体勢に入ろうとするムトたちの耳に、またもや先ほどの悲鳴。
「あんぎゃあーーーーっ!!」
転がる爆弾岩の間をぬって、悲鳴をあげながら飛び出してきたのは、王様を背中に乗せた木馬だった。
「え? 木馬が動いてる!? こいつもモンスターか?」
「あの悲鳴は、木馬ちゃんだったのぉ!?」
爆弾岩に囲まれていることも忘れて、ムトたちは木馬に注目した。
レミファとテヘペロは、ぶるぶると震えあがった。
「何、なに? 怖いよぉ、テヘペロぉ」
「うがう~」
「なにやってんだ、あいつは!?」
光邦を追いかけるムトだったが、石につまづいて危うくこけそうになった。
「こんな石、さっきあったか?」
「あ、これ、さっき王様のまわりにあった石だよ」
足元を見ると、部屋からどんどん石が転がってきていた。まるで、自ら意思をもって動いているかのように。
ゴロゴロ、ゴロゴロ……。
その石たちは、ムトを見つけると、ニヤリと笑う。
「ば、爆弾岩かっ!?」
戦闘体勢に入ろうとするムトたちの耳に、またもや先ほどの悲鳴。
「あんぎゃあーーーーっ!!」
転がる爆弾岩の間をぬって、悲鳴をあげながら飛び出してきたのは、王様を背中に乗せた木馬だった。
「え? 木馬が動いてる!? こいつもモンスターか?」
「あの悲鳴は、木馬ちゃんだったのぉ!?」
爆弾岩に囲まれていることも忘れて、ムトたちは木馬に注目した。
