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【リレー小説】ルイーダの酒場

第4章 遊び人 レミファ

「はあ?」ムトは怪訝そうな表情を見せる。

ダーマ神殿に行くには、結界が張られた町を出て、モンスターが徘徊する草原や森を歩かなければならない。

「俺はいいけどさぁ、外はモンスターがうじゃうじゃ徘徊してるしさぁ……てか、戦えるの?」

ムトは短剣を、まるで鉛筆を回すようにあつかう。

「大丈夫、二人を必死に応援しますから」

「いやいや、邪魔だよ。それにバニー姿って……欽ちゃんの仮装大賞でしか見たことないし」

「いいんじゃないの」とパームが割って入る。

「いや、パーム、この子、遊び人だぜ」

「応援がスカラ(守備力アップ)みたいな役目になるかもしれないじゃん。それに、二人より三人。ダーマ神殿までだったらなんとかなるっしょ」

レミファの目が輝いた。

「うわぁ、話がわかるぅ~、さすがパームさん。ねぇ、お兄さんも、お願いします。たしか、イワハシさんだっけ?」

「イワハシはさっきの商人だ。俺はムトだ……ったく、しょうがねぇな。ダーマ神殿まで付き合ってやるよ」

レミファが仲間になった。
三人は酒場から出ることにした。


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