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【リレー小説】ルイーダの酒場

第10章 二人組YouTuber

「あーっ! キメラとベビーパンサーだ!!」

「しかもあれ、カメラ持ってるし……まさかヤスとヒロ!?」

その時、偶然通りかかった子供たちがヤスとヒロの周りに集まってきた。

「ヤスさんとヒロさんですよね!? おいら、いつも動画観てます!!」

「キメラかっけー!」

「ベビーパンサー触ってもいいですかぁ?」

どうやら子供たちはヤスとヒロのファンらしい。

するとヤスは、「あ、あ、どうもありがとう。いや、ごめんね。いま、ちょっと撮影中だから」と言いつつムト達をチラ見する。

ヒロも子供達に困惑しながら、ちょっと待ってと四人に合図する。

そこでパームが、すかさずヤスのカメラを取り上げ、「モンスターも飼ってみれば、子供達とも触れあえるーー」と言ってヤスとヒロにレンズを向けた。

戸惑うヤスはキメラの体を撫でながら、「そうです、いくらモンスターであってもこうして愛情をそそげば家族にもなるんですよ」と流れにのってみた。

ムトは、なにしてんだこいつらと思いつつ、とりあえず事が終わるまで地面に座って見学することにした。


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