
【リレー小説】ルイーダの酒場
第16章 コンペイの塔
「しかし……パームさんのその毒針、スゴい効き目でやんすねー。どうやって作ったんでごわすか?」
イワハシがパームに問うと、
パームはふところから、親指一本ほどの小瓶を出す。瓶の中には、オイスターソースのようなものが入っている。
「間違えました、これはオイスターソースでした」
「オイスターソースかい!」
パームは別の小瓶を出した。中には黒紫色の濃い液体が入っている。
「ヨウシュヤマゴボウの根っこに、シキミの実、トリカブトをすり潰して、汁だけを抽出し、そこに乾燥させて粉末にしたマムシの毒にテトロドトキシンを混ぜ、イモガイのコノトキシン、ベニテングタケの絞り汁、ベロ毒素にニコチンを入れ弱火でコトコト2時間、仕上げに水銀を少々くわえ5000回シェイクして、一晩念じれば出来上がり」
「それより、なぜオイスターソースを持っているかが……」
「それは忘れなさい」
ムトは目をギラつかせ、パームの肩に手を置いた。
「パーム、その薬、少しわけてくれ」
「なんに使うんだよ?」
「剣の先に塗って、あの大神官の首筋に……」
「だから、抹殺するのはやめろ。てか、剣で刺した時点で死ぬから」
「まあな……てか、パーム。なぜお前がここにいるんだよ」
「いや待ってるだけだと退屈だし、俺はYouTuberのヤスさんに同行して撮影協力してるだけだ。後は優しく見守っておくよ」
「あぁ、だが毒針は助かった」
テヘペロを含めた四人は、先にエレベーターに乗って上の階へ上がっていった。
ヤスとパームは、心霊スポットYouTuberのように、塔の中を探っていた。
イワハシがパームに問うと、
パームはふところから、親指一本ほどの小瓶を出す。瓶の中には、オイスターソースのようなものが入っている。
「間違えました、これはオイスターソースでした」
「オイスターソースかい!」
パームは別の小瓶を出した。中には黒紫色の濃い液体が入っている。
「ヨウシュヤマゴボウの根っこに、シキミの実、トリカブトをすり潰して、汁だけを抽出し、そこに乾燥させて粉末にしたマムシの毒にテトロドトキシンを混ぜ、イモガイのコノトキシン、ベニテングタケの絞り汁、ベロ毒素にニコチンを入れ弱火でコトコト2時間、仕上げに水銀を少々くわえ5000回シェイクして、一晩念じれば出来上がり」
「それより、なぜオイスターソースを持っているかが……」
「それは忘れなさい」
ムトは目をギラつかせ、パームの肩に手を置いた。
「パーム、その薬、少しわけてくれ」
「なんに使うんだよ?」
「剣の先に塗って、あの大神官の首筋に……」
「だから、抹殺するのはやめろ。てか、剣で刺した時点で死ぬから」
「まあな……てか、パーム。なぜお前がここにいるんだよ」
「いや待ってるだけだと退屈だし、俺はYouTuberのヤスさんに同行して撮影協力してるだけだ。後は優しく見守っておくよ」
「あぁ、だが毒針は助かった」
テヘペロを含めた四人は、先にエレベーターに乗って上の階へ上がっていった。
ヤスとパームは、心霊スポットYouTuberのように、塔の中を探っていた。
