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おはな畑

第3章 Diamonds

-五条side-




〜集中治療室〜




ひなが事故に遭ってから数時間。

事故の騒ぎはすっかり落ち着き、消灯時間も過ぎた夜。




「ひな……」




昼間のドタバタとは打って変わり、静まり返ったICUの一角でひなのそばに俺はいる。




「手術は終わったんだ……もういつ起きても良いんだぞ……」




傷だらけになったひなの手をそっと握り、夢の中で聞こえていればと、独り言みたいに声をかける。


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