サクッとホラー
第3章 コインランドリー
俺は今、コインランドリーにいる。
何日か溜めた洗濯物を機械の中に入れて、小銭を投入してボタンを押した。
実はコインランドリーを利用するのは初めてだ。もうすぐ引っ越しなのに、寸前で壊れやがった。
洗濯を始めて10分。
ドラム式洗濯機は突然「ウィィーーン」とでかい音を鳴らす。
何事かと思った俺の身体はビクッとした。
嫌な音だな……。
まるであの時の音に似ている……。
コインランドリーの中は俺しかいない。
外は明るいし、交通量も多いが、コインランドリーの中はどよんとした空気に包まれている。
一旦離れたいが、外に出てもすることがないため、ここにいる。
今は脱水か……もうすぐだな。
洗濯物は何日分かあるし、もうここを利用することはないだろう。
俺はふと、座っている机に目を通した。
そこには「お客様へ。店内での盗難、紛失などには一切の責任を負いません」と書かれている。
盗難が多いのか……じゃあ、ここから離れなくて正解だな。
俺は安堵の息を洩らした。
ふと音が鳴り止んだことに気付き、洗濯機を確認する。そして扉を開けて洗濯物を取り出すと、「忘れ物はございませんか」の文字が目に入った。俺は洗濯物が残ってないか、腕を伸ばして確認した。
「よし、大丈夫だな──うわっ!」
何かが手に絡み付いた。
すぐさま確認すると、なぜか長い髪の毛がゴッソリついていた。
「うわあああっ!!」
すぐに手を払い、洗濯物も確認する。
すると、大量の黒い髪が服に絡まっていた。
「な、なんだ、これっ……! なんで髪の毛がっ……イタズラ!?」
俺は慌てて管理者に電話した。
が、返ってきた言葉は「お客様、使う前に中は確認しましたか? 申し訳ありませんが、当店では責任は負いかねます」の一点張りだった。
まさかこんなことが起きるなんて……。
皆もコインランドリーを使用するときは気をつけた方がいい。
何日か溜めた洗濯物を機械の中に入れて、小銭を投入してボタンを押した。
実はコインランドリーを利用するのは初めてだ。もうすぐ引っ越しなのに、寸前で壊れやがった。
洗濯を始めて10分。
ドラム式洗濯機は突然「ウィィーーン」とでかい音を鳴らす。
何事かと思った俺の身体はビクッとした。
嫌な音だな……。
まるであの時の音に似ている……。
コインランドリーの中は俺しかいない。
外は明るいし、交通量も多いが、コインランドリーの中はどよんとした空気に包まれている。
一旦離れたいが、外に出てもすることがないため、ここにいる。
今は脱水か……もうすぐだな。
洗濯物は何日分かあるし、もうここを利用することはないだろう。
俺はふと、座っている机に目を通した。
そこには「お客様へ。店内での盗難、紛失などには一切の責任を負いません」と書かれている。
盗難が多いのか……じゃあ、ここから離れなくて正解だな。
俺は安堵の息を洩らした。
ふと音が鳴り止んだことに気付き、洗濯機を確認する。そして扉を開けて洗濯物を取り出すと、「忘れ物はございませんか」の文字が目に入った。俺は洗濯物が残ってないか、腕を伸ばして確認した。
「よし、大丈夫だな──うわっ!」
何かが手に絡み付いた。
すぐさま確認すると、なぜか長い髪の毛がゴッソリついていた。
「うわあああっ!!」
すぐに手を払い、洗濯物も確認する。
すると、大量の黒い髪が服に絡まっていた。
「な、なんだ、これっ……! なんで髪の毛がっ……イタズラ!?」
俺は慌てて管理者に電話した。
が、返ってきた言葉は「お客様、使う前に中は確認しましたか? 申し訳ありませんが、当店では責任は負いかねます」の一点張りだった。
まさかこんなことが起きるなんて……。
皆もコインランドリーを使用するときは気をつけた方がいい。