ほしとたいようの診察室
第5章 緊急入院と夏
触診の手を緩めることなくすすめると、血の塊がどんどん排出されてくる。
「あ、あ、ん、いや」
「ごめんね、のんちゃん。その調子だからね。気持ち良いところ集中しようか」
「い、……やだ、きもちい……せんせ、やめて……んぁ」
のんちゃんが苦しそうに喘ぐ声と、機械の音だけが病室に響く。
やっぱりすごい量だな。
血塊はごろごろと出てくるし、経血の量も多い。
「大丈夫だよ、ちゃんと良くなってるからね」
「ん、も、やめ、んあぁ……はぁ、はぁ」
1回で、ほとんど全てを取り除くのがのんちゃんのためだ。
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