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ほしとたいようの診察室

第6章 回想、はじめまして


……



そして、のんちゃんの事件から3日後。




その日の勤務は、例の桜堂大学附属校の健康診断へ行く予定だった。

附属校の校医は大学病院の先生で担う、ということだ。

病棟で朝の回診を済ませ、午前の処置や外来を済ませると、休む暇もなく午後から健康診断へ。

生徒を直接診る、内科検診を担当することになっていた。
いわゆる、お腹や背中に聴診器を当てて、音を聴くやつである。

小児科からは優先生と俺が、内科からは同期の吹田先生と他に2人の先生、産婦人科からも1人、先生が駆り出されていた。

桜堂大学附属校は、中高一貫校なので、学年は6学年。全校で生徒は500人ほど。
医師1人に対して、約80人の生徒を3時間以内で診るような形だった。



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