ほしとたいようの診察室
第8章 入院生活は続く
「ふふ。楽しそうでなにより。じゃあこれで今日はおしまい。」
パタン、と吹田先生はカルテを閉じた。
「わかってると思うけど、発熱したり体調不良が見えたりしたら行けないからね。あんまり浮かれて調子を崩さないように。わかった?」
「……はい」
素直に返事を残して、診察室を後にする。
……陽太先生と、2人でお出かけ。
どうしよう。吹田先生はデートなんて囃し立てたけど、ほんとにデートみたいじゃん……。
どぎまぎ、ワクワクする心を抑えながら、早足で病室に戻る。
今週の土曜日。
楽しみで楽しみで、待ちきれない気持ちでいっぱいだった。
……
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