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ほしとたいようの診察室

第9章 ひとときの外出



吹田先生と叶恵さんが、エントランスまで見送ってくれる。

自動ドアの向こう、私服姿の陽太先生が車を乗り付けて待っていた。


「いってらっしゃい」


送られる言葉は、いつぶりか。


「……いってきます」





正面をぐっと見据える。

わたしに気づいた陽太先生が、軽く手を振っている。



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