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ほしとたいようの診察室

第9章 ひとときの外出



「のんちゃん、どこに行きたい?」


陽太先生が聞いてくれた。


「好きなところに連れていくよ、今日はタクシーだと思って」


そう付け加える。
立派な車、それに運転手は陽太先生だ。とてもタクシーとは思えない。



「なるべく近場でって言われてるからなぁ……」



陽太先生は考える素振りを見せながら、わたしの言葉を待ってくれている。







実はもう、決めていた。






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