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ボールは友達!蹴っ飛ばせ!

第3章 スバルのモテモテ高校生活

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資料③ 容疑者の家宅捜査で発見された二冊目の日記帳。表紙に「日記」と几帳面な字で書いてある。(画像②参照)
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2039年 4月7日(木) 晴れ
今日遂に●●高校に登校した。3年間勉強し続けた甲斐があった。でも松本がいた。松本美咲だ。向こうは別のクラスで俺のことに気づいてなかったが。苦い思い出が込み上げた。高校でも友達を作る気はない。でも、彼女を作るぐらいならいいかもしれないな。中学は勉強漬けだったのにモテまくってたからな。ちょっと本気出すか。

 4月 21日(木) 曇り
今日で告白3人目だ。やっぱり俺はモテる。だがレベルの低い女ばっかりだったので全員振った。しょうがないからめぼしい女に自分でアタックしに行くか。

 5月 18日(水) 曇り
いい気分だ。友達なんかいなくても俺は勝ち組だ。彼女は可愛いし、婆さんも俺が充実しているから満足そうだ。一昨日親父も出所した。母親のことなど知るか。どこかでのたれ死んでいればいい。

 9月 20日(水) 雨
松本に俺が同じ高校にいることがにバレた。あの女のせいで小学校では虐められ、支援学校にまで行く羽目になったんだ!なぜ俺が悪いことになったのか意味がわからない。俺の友達はサッカーボールだけだ。あの疫病神が俺に関わらないことを切に願う。

 11月 2日(水) 晴れ
二人目の彼女ができた。今回もかなり上物だ。相変わらず松本の奴がしつこく話しかけてくる。今日は私と付き合わないなら死ぬとかほざきやがった。頭にきたから殴ってやったら恍惚の表情になった。気持ち悪いったらありゃしない。


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