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ボールは友達!蹴っ飛ばせ!

第5章 犯行当日

資料④ 事件当日(1/1)の音声記録。
被害者が何らかの目的(おそらく今後何度も聞くためだと思われる)で個人的に録音していたもの。
このファイルの閲覧は、関係者にのみ許可されるため、管理者権限が必要です。 ファイルを読み込みますか?▶はい
                                                   いいえ
事件関係者の方はPTSDを発症する可能性もある内容となっています。本当に閲覧しますか?▶はい
                                           いいえ
_____________________________________________認証されました。管理者権限により、ファイルを読み込みます。
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「どうしたの、スバル。こんなとこに呼び出して。やっと私と付き合う気になった?」
「松本、いやミサキ。俺が間違ってた。すまなかった。お前はいつまでも俺の友達でいてくれるか?」
「俺はお前が俺と付き合うために、俺の過去を言いふらしたんだと思っていた。」
「ギクッ」
「? 誤解だったんだよな。だってお前だけはいつでも俺のために尽くしてくれた。」
「あんな怪我をしたあとでもお前は俺とこうして会ってくれる。本当にありがとう。」
「あ、あはは・・・あのことなら、気にしてないよ。事故だもん…ね?」
「もうあんなことはしてないんだよね?」
「ああ。お前以外に友達を作ることをやめたからな。」
「ね、またサッカーしない?『友達』として。」
「いいのか?まあ、『友達』だしな。」
「じゃあ、行くぞ!」
ばきっ どかっ ぼきっ
「楽しい?スバル・・・」
「当たり前だろ!友達とサッカーするなんて10年ぶりだしな!」
「よかっt」
バキィ! どすっ
「おい、口から血ぃ出てるぞ?可愛い顔が台無しだ。後で拭いとけよ。」
「う・・・ありg」
ドカっ ぐりゃっ
「なあ、美咲?」
「俺、お前のことが好きだよ・・・」
「・・・・・・・・・・・・」
「おい、聞いてるのか?」
ぼぎっ
「寝ちまったのか?」
「雨が降ってきたな。俺は帰るよ。お前も風邪をひく前に早く帰れよ!」





「スバル・・・私は幸せだったよ・・・」

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