
シャイニーストッキング
第8章 絡まるストッキング7 本部長大原浩一
274 嘘も方便
「ええっ、明日、日光にぃ、一緒に行ってくれるんですかぁ」
と、律子は明るく、本当に嬉しそうに言ってきた。
「あ、ああ、うん…」
ヤバい、言ってしまった…
「うわぁ、嬉しいわぁ」
そうはしゃぎ、抱き付いてくる。
本当は夕方に、そんな律子の言葉をサラリと聞き流そうと思っていたのだが、ずっと心に引っ掛かっていたせいか、つい、さっきの複雑な想いを誤魔化すつもりでつい、迂闊にも言ってしまったのだ…
「うん、隣の市の私鉄の特急に乗れば1時間掛からないで行けるからさ…」
「はい」
「たださ…」
ここで私は一世一代のウソをつく。
「たださ、明日の夕方までには帰ってきて母親の病院に行かなくちゃならないから、一緒には東京には戻れないんだが…」
本当は、明日の15日の夜にゆかりと逢う流れになっていたのだが、ゆかりが友達と泊まりで『夢の国』に行くことになったという事で予定は空いたのだが、まだきよっぺへの応対もあるし、それになにより、本当に、最後に東京に戻る前に母親の病院に顔を出しておきたかったのだ…
「あ、はい、それはもう…
明日、一緒に日光に行けるだけで十分です…」
と、満面の笑みを浮かべて言ってきた。
あ、この笑顔…
これからもこの笑顔は見れるのかなぁ…
私は律子の今日の昼間のプールで見た、今まで見た事のないこの満面の笑顔が本当の律子の素顔なのだと感じている。
そして、その笑顔をこれからも見たい…とも、心から思っていた。
だから…
明日、一緒に日光観光するって言ってよかった…
例えその後の予定のウソをついたとしても、律子も後は東京に帰るだけなのだから…
これこそが正に『嘘も方便』てやつなんだ…
そう必死に自分に言い聞かせる。
そしてこの『嘘も方便』が、これから、この先、必ず必要になるのは必至なことも分かっていた…
「うわぁ、なんかぁ、ワクワクしてきたぁ」
と、律子は私の腕の中でそう囁いてくる。
そしてそんな今まで見た事の無い、こんな可愛いい律子の姿を見られて本当に嬉しく思っていた。
一人で、私に逢いたくて、そして心から私のことを想ってくれて、こうしてこの田舎まで来てくれた…
こんな律子が可愛いくて、愛おしくて堪らないのである。
「ええっ、明日、日光にぃ、一緒に行ってくれるんですかぁ」
と、律子は明るく、本当に嬉しそうに言ってきた。
「あ、ああ、うん…」
ヤバい、言ってしまった…
「うわぁ、嬉しいわぁ」
そうはしゃぎ、抱き付いてくる。
本当は夕方に、そんな律子の言葉をサラリと聞き流そうと思っていたのだが、ずっと心に引っ掛かっていたせいか、つい、さっきの複雑な想いを誤魔化すつもりでつい、迂闊にも言ってしまったのだ…
「うん、隣の市の私鉄の特急に乗れば1時間掛からないで行けるからさ…」
「はい」
「たださ…」
ここで私は一世一代のウソをつく。
「たださ、明日の夕方までには帰ってきて母親の病院に行かなくちゃならないから、一緒には東京には戻れないんだが…」
本当は、明日の15日の夜にゆかりと逢う流れになっていたのだが、ゆかりが友達と泊まりで『夢の国』に行くことになったという事で予定は空いたのだが、まだきよっぺへの応対もあるし、それになにより、本当に、最後に東京に戻る前に母親の病院に顔を出しておきたかったのだ…
「あ、はい、それはもう…
明日、一緒に日光に行けるだけで十分です…」
と、満面の笑みを浮かべて言ってきた。
あ、この笑顔…
これからもこの笑顔は見れるのかなぁ…
私は律子の今日の昼間のプールで見た、今まで見た事のないこの満面の笑顔が本当の律子の素顔なのだと感じている。
そして、その笑顔をこれからも見たい…とも、心から思っていた。
だから…
明日、一緒に日光観光するって言ってよかった…
例えその後の予定のウソをついたとしても、律子も後は東京に帰るだけなのだから…
これこそが正に『嘘も方便』てやつなんだ…
そう必死に自分に言い聞かせる。
そしてこの『嘘も方便』が、これから、この先、必ず必要になるのは必至なことも分かっていた…
「うわぁ、なんかぁ、ワクワクしてきたぁ」
と、律子は私の腕の中でそう囁いてくる。
そしてそんな今まで見た事の無い、こんな可愛いい律子の姿を見られて本当に嬉しく思っていた。
一人で、私に逢いたくて、そして心から私のことを想ってくれて、こうしてこの田舎まで来てくれた…
こんな律子が可愛いくて、愛おしくて堪らないのである。
