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シャイニーストッキング

第3章 絡まるストッキング2 美冴


 ここからは都合上、第8章となります、よろしくお願いします。


 大原浩一部長は本部長となり、そしてまた今回、吸収合併後に完全子会社化をする生命保険会社の執行役員となる、それに伴い大原浩一本部長の元、新規事業計画がスタートした。

 佐々木ゆかり課長は山崎専務の目論見と、大原浩一本部長の元でスタートした新規事業計画への実質的な責任者としての期待により、正式な部長という同期約50人以上抜きとなる異例のスピード昇進の出世を果たす。

 蒼井美冴は元彼の沢村ゆうじの大震災による突然の死という精神的な衝撃から、全ての感情の抑制をしていく生活と、それに伴いゆうじの死に対しての、喪に服して生きていくという意味も兼ねてのいつも全身黒い服を着るという『黒い女』というモノから、ある不思議な、偶然の流れから大原浩一によって解放する事ができた。それにより新たな希望を抱き、元に戻った本来の自分と、また新しい自分を歩むという思いを胸に秘め、明日への第一歩を踏み出し始めたのではあるが、急激な内面的な解放と復活に自律神経が今イチ安定せずにたまに気持ちやカラダの昂ぶりを抑え切れなく暴走をしてしまう、という不安を抱えるようになって新たな生活を始める事となる。

 武石健太は、佐々木ゆかり新部長の大学時代の『姫』という女王様的な存在からの直の後輩を超えたエム的な想いから紆余曲折はあったのだが、新たな『新規事業計画準備室』勤務という切符を手に入れ、8年越しの奇跡的な再会を果たし、再び関係を切望しながら絡んでいくのだが、新たな、美しく復活した蒼井美冴の魅力に魅了され、佐々木ゆかり新部長と二人の間で揺れ動き始めていく。

 松下律子は銀座のクラブ『へーラー』のホステスという立場ではあるのだが、大原浩一に憧れを抱き、関係を持ち、虎視眈々と彼を完全に落とそうと想い、画策をしていく。

 それぞれが、様々な想いを秘めて、魅惑的な三人の
 煌めくストッキング
 シャイニーストッキング達…
 
 これから更に絡まっていきます。

 そしてまずは蒼井美冴編です。



 ゆっくりと気長に、気楽に楽しんでいただけると幸いです。

  
             悠里





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