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シャイニーストッキング

第15章 もつれるストッキング4    律子とゆかり

 41 快感に溺れる(4)

 そしてそんな想いの恥ずかしさと、カラダの快感の余韻に呆然としているわたしのカラダを優しくバスタオルで拭いてきてくれ…

「さぁ、はい、座ってぇ…」
 と、敦子自身はサッと軽く拭き、わたしを浴室ドレッサーの前のイスに座らせ…

 ガーーーー……
 ドライヤーで髪を乾かし始めてくれてきた。

「………………」
 これが、このドライヤーで髪を乾かされるという感覚が…
 美容室以外では初めて他人にされるこの行為の感覚が…
 わたしにはまるで愛撫の如くの快感に感じてしまっていたのである。

 このショートボブの髪をドライヤーの熱風と、敦子の優しい手櫛の様に撫でてくれる感覚が…
 快感なのだ。

 なぜか、カラダの奥がオンナの、いや、メスの昂ぶりを感じさせてくるのである…

 ズキズキズキズキ…
 ウズウズウズウズ…
 ドライヤーの熱風を浴びる度に…
 優しい手櫛の如くに髪を撫でられる度に…
 カラダの奥のメスが昂ぶり、疼いてくるのである。

「……………」
 そしてそんな昂ぶりのせいなのか、鏡に写る敦子の顔を見られないでいた。

 すると…
「はい、ゆかりお姫さまぁ、終わりましたぁ…
 わたしもサッと乾かしちゃいますんでぇ、先にお部屋で待っていてくださいねぇ…」
 そう囁かれ…

「………………」
 わたしはまるで操り人形の如くに無言でそんな敦子のコトバに従い…
 自分の部屋へと歩いていく。

 いや、それは操り人形ではなく…

 催眠術を掛けられた如くに素直に、いいや、何も考えずに…

 ううん違う…

 多分わたしは、敦子のもたらすビアンの快感という魔力に溺れ…

 支配され…

 蕩けるようになビアンの快感に操られてしまっているのかもしれない。

 


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