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シャイニーストッキング

第16章 もつれるストッキング5  美冴

 121 呆れ…

「あぁ、もう…ホント、馬鹿…」
 あ、アナタはさぁ…
 ホントにさぁ、そ、それでいいのっ」
 
 それでいいと………は、さっきは思った。
 全てを失くしても、壊してもいい……
 とも、思った。

 この美冴さえ愛せれば…
 この魅惑のストッキングさえ愛せるのならば、全てを失くし、壊してもいい……
 とは、本当に思った。

「……………」
 そしてオレは……頷く。

 すると…
「あぁ、ホントに馬鹿なのねっ…
 もう少しまともなんだと……………………」
 美冴はそこまで言うと、黙って、オレを見つめてきた。

「…………………」
 だが、その見つめる目にはさっきの侮蔑の感情の色が消え…

「え?」
 あ、呆れ……
 ま、まさか、呆れて言葉が出ない……のか?
 
「ふぅぅ……」
 すると美冴は、また髪をかき上げ、横を、向きながら、そんなため息を吐き…
「はぁぁ、ホント、呆れたわぁ…」
 と、正にオレの心を読み、そして…
 失望という色を浮かべてきたのだ。

 だが、その失望の色は…
 さっきまでの蔑みの色はなく、軽蔑までの重さも伺えない…
 どちらかといえば、あきれ返る、そんな軽さの色。

 そしてその通りに…
「ふぅぅ、ま、そんなとこが、アナタのいいところとも言えなくもないんだけどね…」
 と、オレを横目で一瞥しながら、そう呟き…

「あっ…」
 オレの肩に手を強く押し…
 グイッと腰を捻り…
 挿入れていた怒張を抜いてきたのである。
 いや…
 それは抜いたというよりは、スルっと抜けたに近く…
 なぜなら、さっきまであれほど猛々しく昂ぶっていた怒張が、見る影もなく萎だれていたから。

「うん、ま、いいのか、悪いのかは分からないけどねぇ…」
 自ら抜いた美冴はそう呟きながら…
「あぁ、もぉ…」
 抜いたせいで、さっき中で放った白濁した精液がジワりと垂れ落ち、それを見ながら嘆き声を呟いてきた。

「あ…」
「ホントもお、わたしが大丈夫だからってさぁ…」
 大丈夫だから…
 それは美冴の不妊という現実。

「あ、いや…め、面目ない……」
「もおぉ、ほら、そこのティッシュ取ってよ」
「あ、う、うん」

「ふ…やっぱり………」
 すると美冴は拭き処理しながら、笑みを漏らし…
「やっぱり少ないわ…ね…」

 その目には…
 呆れ、蔑み、そして嘲笑……



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