
シャイニーストッキング
第4章 絡まるストッキング3 大原本部長と佐々木ゆかり部長
101 艶やかな唇
実際、律子は良家のお嬢様なんだよな…
それがなぜ、銀座のホステスなんかしているのか…
それが、訊きたくてもなかなか訊けない、律子七不思議の一つでもあるのだ。
「何が食べたいんだ…」
「うーん、どうしようかなぁ…」
その悩む顔がまた可愛い。
なぜだろう、今夜はやけに律子の可愛いさに反応してしまう。
昨夜もあんなに激しく抱いたのに、なぜか私は今夜も敏感に反応してしまうのだ。
そして私は秘かに、こっそりと顔を見る。
ん、化粧か…
化粧が違うのかも…
あ、唇だ、口紅が違うのだ…
いつもより口紅の色は薄いんだが、唇が艶々と輝いているのだ。
「これ、グロスですよ…」
「あ、えっ、う、うん…」
秘かに見ていたつもりだったのだが、すっかりバレていた。
「グロス…」
それは、おじさんにはわからない単語である。
「口紅に艶を出すんです…」
そうなのか、だからそんなに艶々なのか…
「もうわたしとキスしたくなっちゃいましたか…」
律子はにこやかに微笑みながら、そう囁いてきた。
「えっ、あ、ああ…」
私は思わず動揺してしまう。
「うふ、大原さんて、やっぱりかわいい…」
すっかり律子のペースになってしまった。
「それより何が食べたいんだ…」
私は機先を変える。
「あ、そうだ、どうしよう、あ…
横浜に行きたい、あ、中華街がいい…」
「中華街か…うん、そうしようか」
そして私達は横浜中華街にタクシーで向かう。
中華街に着いたのは8時ちょっと過ぎであった。
山崎専務との待ち合わせは7時であったのだが、お互いに時間より早く到着して合流したしそれに打ち合わせといっても資料の確認程度であったのだ。
そしてなにより山崎専務が、ママと同伴出勤を決め込んでいたので思ったよりかなり早く解散になったのである。
私達は律子のリクエストでフカヒレ推しの店に入り、フカヒレ料理を中心のコース料理を堪能する。
今夜の律子もよく話しをしてくれる…
やはりこんな夜は、いつもの銀座のクラブで見せる顔とは全然違うのだ。
本当の、普通の、若い女の子の様相と感覚で話をしてくるのである。
また、それが、私の中のオジサン心をくすぐってくるのであった。
これが律子の本当の顔なんだろうな…
実際、律子は良家のお嬢様なんだよな…
それがなぜ、銀座のホステスなんかしているのか…
それが、訊きたくてもなかなか訊けない、律子七不思議の一つでもあるのだ。
「何が食べたいんだ…」
「うーん、どうしようかなぁ…」
その悩む顔がまた可愛い。
なぜだろう、今夜はやけに律子の可愛いさに反応してしまう。
昨夜もあんなに激しく抱いたのに、なぜか私は今夜も敏感に反応してしまうのだ。
そして私は秘かに、こっそりと顔を見る。
ん、化粧か…
化粧が違うのかも…
あ、唇だ、口紅が違うのだ…
いつもより口紅の色は薄いんだが、唇が艶々と輝いているのだ。
「これ、グロスですよ…」
「あ、えっ、う、うん…」
秘かに見ていたつもりだったのだが、すっかりバレていた。
「グロス…」
それは、おじさんにはわからない単語である。
「口紅に艶を出すんです…」
そうなのか、だからそんなに艶々なのか…
「もうわたしとキスしたくなっちゃいましたか…」
律子はにこやかに微笑みながら、そう囁いてきた。
「えっ、あ、ああ…」
私は思わず動揺してしまう。
「うふ、大原さんて、やっぱりかわいい…」
すっかり律子のペースになってしまった。
「それより何が食べたいんだ…」
私は機先を変える。
「あ、そうだ、どうしよう、あ…
横浜に行きたい、あ、中華街がいい…」
「中華街か…うん、そうしようか」
そして私達は横浜中華街にタクシーで向かう。
中華街に着いたのは8時ちょっと過ぎであった。
山崎専務との待ち合わせは7時であったのだが、お互いに時間より早く到着して合流したしそれに打ち合わせといっても資料の確認程度であったのだ。
そしてなにより山崎専務が、ママと同伴出勤を決め込んでいたので思ったよりかなり早く解散になったのである。
私達は律子のリクエストでフカヒレ推しの店に入り、フカヒレ料理を中心のコース料理を堪能する。
今夜の律子もよく話しをしてくれる…
やはりこんな夜は、いつもの銀座のクラブで見せる顔とは全然違うのだ。
本当の、普通の、若い女の子の様相と感覚で話をしてくるのである。
また、それが、私の中のオジサン心をくすぐってくるのであった。
これが律子の本当の顔なんだろうな…
