
シャイニーストッキング
第7章 絡まるストッキング6 和哉と美冴2
52 わたしの影…
「まさか、ストッキングラブの…」
思わずそう呟いた。
「えっ、あっ、いや、違いますよ」
すると苦笑いをしながら否定をする。
「なんか…実は…」
そう言いながら、わたしを見つめてきたのだ。
なんだろうか…
わたしはますます胸が騒ついてきていた。
「なんか…実は…」
…別れた時に、三人が三人共に同じ言葉を言ってきたんです…
『和哉は、本当は、私の事なんて見てはいなかった…』
私を通り越した後ろにいる誰かをいつも見ているみたいだって…
てな、三人共にそう云ってきたんです。
「そ、それって………」
わたしは思わず絶句してしまう。
「はい、そうなんです…
そういう事らしいんです…」
和哉はまるで他人事のように呟いたのだ。
胸のザワザワがドキドキに変わった。
「それって…つまり………」
つまりは、結局わたしを追い続けていたという事であり、その弊害で、皆、その時々の彼女達にその想いを見抜かれて、呆れられてしまった…
と、いうことの意味なのである。
「なんか、私を見ていないって…
皆にそう云われちゃったんですよ…」
それも高校時代の彼女から、そして大学入学後にできた年上の彼女と、年上の彼女達の三人から…
和哉は少し哀しげな顔をしながらそう言ったのである。
それは、つまりは、わたしのせい…
いや、わたしを追い続けていたせい…
和哉はそういう意味を言っていた。
「あ…、ごめん…」
「いや、なんで美冴さんが謝るんですか、関係ないですよ、みんな僕が悪いんですから…」
「で、でも…さ」
確かにそうなんだが、心が痛んだ。
「勝手に僕が東京まで美冴さんを追い続けてきたせいなんですから…
それに、そんなつもりで言った訳じゃなくて…
だか、美冴さんは謝らないでくださいよ…」
和哉は必死に言ってきた。
「仕方がないんですよ…
いつまでも美冴さんを引きずっていた僕が悪いんだし…」
彼女達、皆に美冴さんの影を求めていたから…
そうポツリと呟いたのである。
ああ、こんな話しを訊かなければよかった…
意外にモテてる、だけの話しにしておけばよかったのに…
確かにこんな話題は堂々巡りで終わらない…
和哉はさっきスッキリできた…
と、云ってきたのだから、それでいいじゃないか…
「まさか、ストッキングラブの…」
思わずそう呟いた。
「えっ、あっ、いや、違いますよ」
すると苦笑いをしながら否定をする。
「なんか…実は…」
そう言いながら、わたしを見つめてきたのだ。
なんだろうか…
わたしはますます胸が騒ついてきていた。
「なんか…実は…」
…別れた時に、三人が三人共に同じ言葉を言ってきたんです…
『和哉は、本当は、私の事なんて見てはいなかった…』
私を通り越した後ろにいる誰かをいつも見ているみたいだって…
てな、三人共にそう云ってきたんです。
「そ、それって………」
わたしは思わず絶句してしまう。
「はい、そうなんです…
そういう事らしいんです…」
和哉はまるで他人事のように呟いたのだ。
胸のザワザワがドキドキに変わった。
「それって…つまり………」
つまりは、結局わたしを追い続けていたという事であり、その弊害で、皆、その時々の彼女達にその想いを見抜かれて、呆れられてしまった…
と、いうことの意味なのである。
「なんか、私を見ていないって…
皆にそう云われちゃったんですよ…」
それも高校時代の彼女から、そして大学入学後にできた年上の彼女と、年上の彼女達の三人から…
和哉は少し哀しげな顔をしながらそう言ったのである。
それは、つまりは、わたしのせい…
いや、わたしを追い続けていたせい…
和哉はそういう意味を言っていた。
「あ…、ごめん…」
「いや、なんで美冴さんが謝るんですか、関係ないですよ、みんな僕が悪いんですから…」
「で、でも…さ」
確かにそうなんだが、心が痛んだ。
「勝手に僕が東京まで美冴さんを追い続けてきたせいなんですから…
それに、そんなつもりで言った訳じゃなくて…
だか、美冴さんは謝らないでくださいよ…」
和哉は必死に言ってきた。
「仕方がないんですよ…
いつまでも美冴さんを引きずっていた僕が悪いんだし…」
彼女達、皆に美冴さんの影を求めていたから…
そうポツリと呟いたのである。
ああ、こんな話しを訊かなければよかった…
意外にモテてる、だけの話しにしておけばよかったのに…
確かにこんな話題は堂々巡りで終わらない…
和哉はさっきスッキリできた…
と、云ってきたのだから、それでいいじゃないか…
