屋上にいたヤンキーくん
第4章 「本当の恋教えてやる」
なんでよりによって数学なんだよ…。
人がせっかく授業受けようとしたのによ!
「数学とか受ける気しねぇ…。屋上戻ろー」
俺が体のむきを変えようとした時、手を掴まれた。
「ちょっ…あの…授業受けよ?///」
「え…あ…おう」
手を掴んだのは紀衣だった。
なんか俺、顔が熱いんだけど…///
もしかして照れてんの?俺…。
紀衣も顔真っ赤だし…
━キーン コーン カーン コーン
授業が始まるチャイムが鳴った。
俺もチャイムと同時に席についた。
まだ顔熱いし…。