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「志保さん、今日は楽しかった。」

「私もです。」

坂本さんが、50半ばのオジサンって事は驚いたけれど、それを覗けば、いいお相手だ。

「お互い、新しい出会いに乾杯しよう。」

「はい。」

新しい出会いか。

この出会いが、恋愛に発展する事は、あるんだろうか。

「志保さんは、結婚考えているんだよね。」

「はい、一応は。」

「一応か……」

曖昧な言葉に、坂本さん呆れたかな。

「良いお相手がいれば、結婚したいと思っています。」

せっかく私と出会ってくれたんだから、きちんと本音をぶつけないと。

「俺は、良い相手だった？」

そこで息が止まったのは、どうしてなんだろう。

「あはっ、身体の相性も試していないのに、そんな事分からないか。」