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だって、誘ってきたのは坂本さんだよ？

仕掛けてきたのも坂本さんなのに。

なのにどうして、そんな事を言うの？


「ああ、戻って来た。」

電話を切った後、坂本さんはまた紳士面して、私の前にやってきた。

「これからどうする？」

「どうするって？」

「デートでもする？」

それは誘いじゃなくて、私の意見を求めているって事？

セックスも、あくまで私の要求だったって事？

「いえ、帰ります。」

「じゃあ、送るよ。」

「いいです！」

私は急いで昨日の服に着替えた。

「何、怒ってるの？」

私は坂本さんを睨んだ。

「あなたって、ずるい人ですね。」

「俺が？ああ、君を惚れさせてしまったって事？」