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愛玩物語

第1章 チャラ男、根暗女子

いました、いましたよ。

俺は一年三組のクラスの入り口から様子を伺うと教室の一番隅の席で本を読む眼鏡をかけた女の子を見つけた。

肩まで伸びた黒髪は後ろで束ねていて、スカートも座っていても膝か隠れるほどに長い。靴下も今時のJKらしくなく、脹ら脛まで隠れる紺のハイソックスだ。

あの子の名前は水上葉月。

俺は正直、がっかりした。


「なんか暗そ~あれは抱きたくね~な」

マヤの言う通りだった。いくら処女でもあれはない。

俺は葉月をパスすることにした。

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