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🕯️🕯️悪夢の神様2🕯️🕯️

第2章 寝ても覚めても


それから、数日後――――…


ガチムチ警官十勝(とかち)の見回り中に、橋から飛び込もうとしていたサラリーマンの数人に声をかけたところ――――…泥酔した一人が十勝に殴りかかってきたらしい…

で、公務執行妨害?とやらで現行犯逮捕された命拾いしたサラリーマンは…


近くの警察署に保護され、酔いが覚めるまで留置所で寝ていたらしい。



「まったく…お騒がせなサラリーマンだよ…、バスケの試合を見ながら酒を飲みまくって――――興奮した結果…橋から川にダイブしたくなったんだそうだ」



ガチムチ警官の十勝は、未來ちゃんにサラリーマンのその後を話して聞かせる。


「ありがとうこざいます――――…彼らが死ななくて良かった…」


未來ちゃんは、自分が救えた命があることを知りホッとする。


彼女は…夢の中で悪夢を見続ける――――…


それは、彼女が眠ると始まる――――…時々俺もその夢に入って探る事もあるが…


未來ちゃんは夢を選べない……


人の死を毎日…


毎日――――…見続ける悪夢…。




彼女は…今日も――――悪夢を見る…。



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