甘い蜜は今日もどこかで
第6章 【キミの隣に居たい】
自ら捲くり上げたTシャツの裾を噛んでおっぱい揺らしてピストンした。
しゃぶりついて喘ぐジロウを見て絶頂する。
「キスして」と舌を出すから絡ませて奥まで呑み込んだ。
「あっあっあっ……イクっ…イっちゃう、まだイキたくないっ……椿のナカ居たい……んんっ…んんっ…あぁっ………出るっ」
肩に顔沈めて痙攣してる。
ねぇ、まだキスしたい……と顎クイしちゃう私はジロウの顔を包み込んで舌を絡ませる。
ナカでたくさん出してくれてるの伝わってきてるよ。
嬉しいね、幸せだね。
退くと先端が出した精液で垂れ下がるくらいゴム出ししていた。
恥ずかしそうに処分してお互い満足したらまたブランチし始める。
くっついてばかり居ると本当危険。
ちょっぴり仕事モードになるか。
タブレットを開いてスケジュールを確認しながらパソコン用のメガネを掛けた。
ソファーに座る私の後ろに回ってバックハグしてこようとするから流石にそれは「ダメ」って言ったらシュン…としちゃって。
端っこで「待て」状態です。
明日から秘書復帰だから腰痛めたらどうするのよ。
本当にあの最初に連なって入ってたコンドーム、ひとつ使い切ったんだよ!?
絶倫も程々に。
少しの間、本当に放置して集中してたら急に携帯が鳴り出した。
着信相手を見て「あ……」って思わず声を出してしまったけどジロウには見せずにその場で出た。
「もしもし、副社長、長い間お休みさせて頂いて申し訳ありませんでした」
ジロウとこうなって忘れかけていたけど、ちゃんとケリをつけなければならない大事なことが待っていたのを思い出していた。
3日ぶりに聞く副社長の声は落ち着いた雰囲気だったけど「早く会いたい」と言われて咄嗟にジロウの方を見てしまった。
しまった、聞こえてるよね。
静かな部屋はまるでスピーカー通話しているみたいに声がだだ漏れになっちゃう。
すぐに目を逸らしたし話題を変えた。
秘書代行として入ってもらった秋山さんも卒なくこなしてくれているようで、逐一報告を貰っていたので全部把握はしているが副社長自ら掛かってくるとは思ってなかった。
プライベートではない携帯だったからすぐに副社長だとわかったけど出ない訳にはいかないので。