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禁断の夏合宿

第6章 リンチを乗り越えて


「情けない男…」

誰かがポツリと呟いた。


「まっ、待ってくれ!時間をくれ…
そうだ、合宿はまだ5日ある。
毎晩、二人ずつ抱いてやろう。
決してガッカリさせない自信がある!
絶対に君たちを満足させてみせる」

男の意地が思いもよらぬことを口走らせた。

「本当ね?」

「絶対に?」

そう言うと女の子の群衆は
吉本の身体から離れ、
まるでゲームの順番を決めるように
女の子たちはジャンケンを始めた。

群衆から解き放された吉本のもとへ
育子が駆け寄った。

「大丈夫?」

グッタリしている吉本の身体の疲労を
心配しての問いかけに

「大丈夫、2人ずつならなんとかなる」と
トンチンカンな返答をした。


順番に抱いてもらえる事に納得した部員は
再び一生懸命に練習を始めた。

ただ、一度失った信用は修復不可能で
育美は主将を辞退した。

育美の後を受けて
陽子がキャプテンで佳奈が副キャプテンという
新たな体制で残りの合宿をリスタートさせた。


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