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禁断の夏合宿

第7章 男としての意地


ランチタイムとなったので
食堂に集まり
部員たちはアミダくじに夢中になっていた。

ゲームの余興ではない。
今夜からの
吉本に抱いてもらう順番を決めているのだ。


「無理しないでね…」

少しでも疲れを回復してもらおうと
育美が吉本の体をマッサージしながら
心配そうな声をかけた。

「すまない…
俺の下半身が節操ないばかりに
君にイヤな思いをさせてしまう…」

「ううん…私の方こそごめんなさい…」

クラブの統率を取れなかったばかりか
吉本に辛い思いをさせてしまったと
育美は心から詫びた。


「おやまあ…コーチという仕事も大変そうね」

目の下にクマを作り
この二日間で頬がげっそりとした吉本を見て
テーブルを片付けていた里美が
イヤミったらしく声をかけてきた。

「コンドーム…もっと欲しかったら
相談に乗るわよ」

里美は吉本の下半身に目をやって
意味深な笑みを吉本に送った。

「生憎とそこまで
体力が持ちそうもないんでね」

「この男、あんたの中で終わりたいからと
私にコンドームをせがんだのよ」

男ってホントにバカよねと
里美は育美をけしかけるようにそう言った。

「コンドームを…?」

持っているのならもっと下さいと
育美は里美にお願いした。

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