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第2章 貴方は美しい

貴方が教えてくれた。
貴方に似た人。

そのイメージを追いながら。
呟いています。

貴方は美しい、と。

今日の貴方は泣いています。
いや、泣きそうな顔です。

いつもの半月型の瞳が。
二重に切れ長に。

ぷっくりした唇を。
貴方は前歯でキュッと下の方を噛んでます。

白い四本の歯が覗かせて。
凄く、セクシーです。

(奇麗だ・・・・)

心の中の呟きは。
貴方に届いたでしょうか。

切ないほどの想いを。
僕に抱かせてくれたことに感謝します。

どうか。
貴女の下僕に。

囁く許可をください。

貴方は・・・。
貴方は、美しい。

その囁きは。
遠すぎて、貴方には届きません。

傍によるまで。
貴方の近くにいく御許しを。

どうか。
僕にください。

そして・・・。

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