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第4章 おまじない
鏡を御覧ください。
よぉく、私に見せてください。
鏡に映るあなたを。
化粧ポーチに手を伸ばしてはいけません。
紅潮する頬も。
眉をひそめた瞬間の目蓋も。
綺麗です。
僕にとっては。
大きな目。
半月型の瞳を開いて。
僕に散乱する光を見せてください。
覗き込んだ僕の顔が見えますか?
そこそこ、でしょ?
あなたを見つめるトキメキの分。
若返りの薬をいただいています。
僕はあなたを見つめます。
ジッと。
はにかんだ、あなたは目を伏せます。
でも、僕の指が細いあごに。
静かに、あなたの瞳を。
僕の大好きなハーフムーンが見える位置に戻します。
もう、あなたは逃げられません。
見つめられているだけなのに。
あなたは瞳を無防備にさらしたまま。
僕の熱い視線を受け止めます。
それだけです。
他に何も、いりません。
僕も、「あなたの瞳に映る僕」と同じように。
囁くのです。
「あなたは美しい・・・」と。
よぉく、私に見せてください。
鏡に映るあなたを。
化粧ポーチに手を伸ばしてはいけません。
紅潮する頬も。
眉をひそめた瞬間の目蓋も。
綺麗です。
僕にとっては。
大きな目。
半月型の瞳を開いて。
僕に散乱する光を見せてください。
覗き込んだ僕の顔が見えますか?
そこそこ、でしょ?
あなたを見つめるトキメキの分。
若返りの薬をいただいています。
僕はあなたを見つめます。
ジッと。
はにかんだ、あなたは目を伏せます。
でも、僕の指が細いあごに。
静かに、あなたの瞳を。
僕の大好きなハーフムーンが見える位置に戻します。
もう、あなたは逃げられません。
見つめられているだけなのに。
あなたは瞳を無防備にさらしたまま。
僕の熱い視線を受け止めます。
それだけです。
他に何も、いりません。
僕も、「あなたの瞳に映る僕」と同じように。
囁くのです。
「あなたは美しい・・・」と。
