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王様げーむ

第10章 王様げーむ ~sea~

ちょうど男の人は頭を水で流していた。




「あのぉ…」



小さい声で呼びかけると、気付いたのか男の人は私を見た。



「何?」





「体…私が洗ってあげましょうか?」




私は早口でそう告げて、ぽかんと口を開けている男の人を無視して全速力で駆けだした。

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