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I‘m yours forever

第2章 美月、奮闘する



あれから1週間後。


雪がチラつく1月、新年を迎えた。
コタツを出して、ぐーだら寝転んで、時々みかんを食べ茶を啜りながら、ボーっとテレビを眺める。
ただし、みかんもお茶も二人分だ。

まさか黎一さんとお正月を迎えることが出来るなんて、去年の私は想像もしていなかっただろう。



「そういえば....今更なんですけど、黎一さんのお誕生日っていつなんですか?」



みかんの房を口に頬張りながら、忙しなく流れていった日常の中で聞きそびれていた事を彼に尋ねた。



「...........ああ......12月2日だな。」


のんびりニュース番組を見ながら、何とは無しに言った彼の一言に、私は思わずカレンダーを確認した。


「とっくの昔に過ぎてるじゃないですか!何で言ってくれなかったんです!?」



「すまん、すっかり忘れていた。誕生日を喜ぶ歳でも無いから余計にな。」



「......お祝いしたかったのに....。」



「そうガッカリするな。たかが誕生日だろう。」


そう言うと、彼は中央山盛りになったみかんに手を伸ばす。


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