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主治医との結婚生活

第17章 目隠し

奏真さんは 私の説明を聞きながら 
労る様に 傷を舐める。

「可哀想に… 痛かったね…。」


ふと 奏真さんの指が 泉から離れると
私は失望感に襲われる。

「嫌ぁ… 奏真 さん… 」

疼きだけが残って 
足が もじもじと動いてしまう…。

自分で 体を 慰める事も許されずに
体を 縮こまらせて
奏真さんの名を 呼び続ける。

「奏真さぁん !! 嫌ぁ… 」


疼いて 辛い…
切ない…
触れて…? もっと…

奏真さんが欲しい… !!! 


羞恥心など 忘れて
今のこの気持ちを 全て 伝えたく なる…


「そう ま さん…」


ふっ と 奏真さんが 微笑する。

「… 随分 切な気に呼ぶね。
そんなに僕が欲しい…?」

「欲しい…! 奏真さんしか要らない…!」

私の即答に 奏真さんは満足したらしい。

「…いい子だね。 
僕も嫉妬は 終わりにしてあげるよ…。」

奏真さんの手が私の両膝を左右に割って
待ち望んだ奏真さんのモノが 私の中に入って来る。

「〜っっつ !!! 」

声にならない喜びに 体が震える。


「ふふっ とろとろ…♡ それから… 
すごい締付け…! 」

余裕のない奏真さんの声が 堪らない…!

きゅうん… っと疼いて
私の中は 奏真さんを更に咥え込んでしまう…


奏真さんは 私の中を ゆっくり動く…


「気持ちいい… 奏真…さん…」

緩やかな律動に 酔いしれる…


奏真さんは 私に覆い被さると
私の 結ばれた 両手を 上げて
左腕の内側に 残る 火傷痕に キスをする。


「料理中の 火傷だっけ…?
肩は… 暖菜を庇って 打撲したんでしょ…?」

奏真さんはそう言うと 
右肩に 赤紫色に残る 打撲の場所にも 
キスをする。


「こんなに 傷を負って 可哀想に…
でも僕は そんな明花がとっても愛しいよ…? 
暖菜とお家を守ってくれて
ありがとう… 明花ちゃん… 」


急に 告げられた 感謝の言葉に 驚いた。

何で 急に 今?! 
そんな事を 言うの… ?

戸惑いつつも…


そんな事 言われたら…
 泣いちゃうよ…





主婦業や子育てって 仕事と違って評価がない。

誰に褒められる 訳でもないし
成果もわかりにくい。

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