
気持ちのいい恋
第9章 失う怖さ
~カイ目線~
“大丈夫”と、タクシーに乗り込んだ春斗の背中――――・・・
支えたかったのに――――・・・拒絶された様な気がした
あれから・・・リクの店に行ったが春斗には会えなかった――――・・・
メールをしても『大丈夫』としか、返事は来ない
『こんど、一泊でどっか行こうぜ』と、メールをしたら
『悪い、仕事が忙しくて!約束出来ない』と、返信があった
それから、誘い難くて――――・・・メールを打つ指が止まってしまった
それと、何となくリクに後ろめたくて――――・・・店にも行けない
そこで春斗とリクが笑顔で話しているかも――――・・・と、思うだけで感情がぐちゃぐちゃになる
