
僕の体質❤️ヒーローの躾
第4章 いたずら電話と無言の躾
不機嫌そうに部屋に入りベッドに僕を座らせると、ヒロ君を僕は黙って見下ろします。
「――――ヒロ…君?」
「で、他には何か聞かれたか?」
「他は――――…ごめん…思考が停止してて覚えてないや…」
そう言うと、ヒロ君は呆れたように僕を見下ろし、頭をかいた。
「あ~っ、チキショウ!俺が…もっと早く下に行ってれば、気持ち悪いオッサンの餌食にならなかったのに……」
たまたま、かかってきた電話に出ただけなのに…ヒロ君に心配をかけてしまった…
助けてくれたのに――――僕はまだ、お礼すら言っていないことに気がついてしまいました…
「あ~…あの、ヒロ…くん?――――さっき…電話…助けてくれてありがとう…」
すると、みるみる顔が赤くなるヒロ君!
///ヘヘヘ…なんか、可愛いなぁ…
と、思った矢先!ヒロ君が僕に携帯を渡してきました!
「お、お礼なんかいいから!次――――…変な電話取った時のための対策!するぞ!」
と、僕の携帯にヒロ君が電話をかけてきました!
さて、目の前のヒロ君からの電話を取って……何か意味があるのでしょうか?
