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母子家庭

第7章 リンパマッサージ

私は優に、

「私も詳しくはないけど、リンパマッサージって、リンパの流れを最終的には脇とソケイ部に集めるようなマッサージみたいなの!ソケイ部っていうのは、ここのこと!」

と言って、座っている自分の脚を開いて、太ももの付け根のところに両手を置き『コマネチ』のような手の動きで示した。

優は、

「そこをソケイ部って言うんだ!」

と言ったので、私は、

「そう!一般的にあまり聞かない言い方かもしれないけど、医療ではそう言うのよ!」

と言った。

私は脚を開いたままの姿勢で、

「じゃー腕からやってもらっていい?たぶん上から下に流した方が良いのかな?」

と言って、右手をまっすぐに上に伸ばした。

優は、

「どうやるの?」

と聞いた。私もよくは知らないので、

「手首を掴んでそのまま下に下げて行って、最後、脇で終われば良いのかな?よく分からないけど…。」

と言った。優は、

「よく分からないの?まー、いいや!」

と言って、私の右手首を掴むと、そのまま下へ向かって滑らせ、脇まで持ってきた。

「Tシャツの袖がじゃまだね!まくるよ!」

と言ってTシャツの袖をくるくると巻きながら肩が見えるまでまくった。私の脇が優からはハッキリ見える。

私は、

「ちょっと恥ずかしいな!」

と言うと、優は、

「大丈夫!残ってないから!」

と言った。私は、

「いやだ〜!あまり見ないでね!」

と言うと、

「大丈夫だよ!親子なんだし、そんなの気にしなくたって!」

と言った。私は、

「そうよね!親子だから、そんなこと気にすることじゃないよね!」

と言った。優は、手首を握ると、私の腕に沿って握った手を下に移動させ脇まで来ると、脇をツルっと触った。私は、くすぐったくて腕を少し曲げて、

「うふ!」

と声を出した。優は、

「やだなー、変な声出さないでよ!」

と言った。そして、めんどくさそうに、

「ねー、これ何回やるの?」

と言った。私は、

「わかんないけど、10回くらい?」

と言った。優は、黙ってその動作を繰り返し、私は、脇を触られる度に変な声が出そうになるのを堪えた。

私は、「ダメだ!この程度で、意外と感じちゃう!あくまでマッサージなんだから、そういう素振りは見せないようにしないと!」と、思った。








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