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碧と朝陽

第12章 SM部屋でおしおき

「乳首だけでイクなんて朝陽は変態だね」

「う、あ、ごめんなさい、変態でごめんなさい……」

俺はいつのまにかポロポロと涙をこぼしていた。
気持ちいいのと、恥ずかしいのと、もう訳がわからなくなっていた。

と、急に碧に抱きしめられる。

「お仕置きはおしまい。よく頑張ったね、Good(いい子)」

碧は俺を褒めると、よしよしと頭を撫でた。

身体の奥から温かいのが広がっていく感覚がする。

俺、碧に褒めてもらった………

まるで碧に全てを許してもらえたような、、、俺は幸福感でいっぱいになる。

枷が外されると、そのまま抱っこでベッドに移動させられる。

「ここに頭置いて?」

碧は、自分の膝をたたいて示した。

俺は素直に指示に従う。

「ふふ、素直で可愛い……。今日はよく頑張ったね、本当にいい子。」

膝枕で頭を撫でてもらうなんて、後々考えると物凄く情けないし、恥ずかしいことだったと思う。
しかし、この時はただただ多幸感に包まれていてなんでもよかった。

「疲れたでしょ?ゆっくり休んで」

碧の優しい声が心地いい。

俺はそのままうとうとと眠りについた。

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