
毎日がらぶえっち♡〜年下ダンナ様と、溺愛家族計画
第31章 とうとう噂のアレが来ちゃいました…!
――その後、出勤してしばらく……
「ゔっΣΣΣ」
いつもなら甘醤油の香りが食欲をそそる煮物の匂いに、私は口元に手を当てて事務所の方へと避難した。
やばいやばいやばい。
この時間は朝一番の陳列商品を作っているから、至るところからお惣菜のニオイがしてくる。
ピシャリと事務所のドアを閉めて椅子に座ると、ゆっくりゆっくり深呼吸をして落ち着かせた。
吐こうとしたら吐いちゃう。
落ち着いて落ち着いて……
「ひな坊、大丈夫か…?」
「わわっ、久保店長っ」
さすが前から思っていたけれど、いちいちスタッフの異変には鋭い久保店長が、そっとドアを開けて事務所を覗いた。
すぐにドアを閉めてくれ、何とかお惣菜のニオイは遮断できたけど、私につわりが始まったのはこれでバレちゃったよね。
