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【参加型小説】尾仁牙島

第11章 ゲーム④ 夢の中

 鬼が次に向かったのは……


 【J】洞窟


 洞窟はちょうどハート型の凹んだ部分にある。いくつも枝分かれしていて、一度中に入れば迷ってしまう。


「洞窟に逃げてきたはいいけど……迷っちゃった! どうしよう〜」

「そこに誰かいるのか?」

「その声は……勇治!?」

「シェリー?」


 勇治とシェリーは洞窟内でバッタリ会った。


「なんだ、シェリーここにいたのか」

「私さっき神社にいたの! そしたら鬼に見つかって……。でもじゃんけんで勝ったから逃げてこれたのよ」

「そうか」

「よかった、勇治がいてくれて! 一人じゃ心細かったの!」


 そう言ってシェリーは勇治の腕にしがみついた。勇治は少し困った顔をした。


「悪い、シェリー。別々に行動しよう」

「どうして?」

「このままだと二人一緒に見つかるだろ?」

「え〜! こんな薄暗い洞窟なのに一人にさせるの? なんだか勇治冷たい! もしかして他に好きな人でもできたわけ?」

「……っ……」



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