一夜限りでは終わりたくない
第2章 曖昧な関係
次の瞬間、牧野は私の両胸を鷲づかみすると、弾力を確認するように揉みだした。
「や…やめてください!」
私が逃げようとしても。牧野に両胸をしっかり掴まれており逃げられない。
「奈々ちゃん、これは採寸しているだけだから我慢して。」
次に牧野は私のアンダーバストのサイズを指で確認するようになぞる。
そして、その指はウエストのくびれを測るようにゆっくりと這わせる。
牧野の指が触れるたびに肌が粟立つ。
「ねぇ…奈々ちゃん感じちゃった?肌が敏感になっていているみたいだね。」
牧野は片方の口角を上げると、私の背中側に回った。
そして首の付け根から背骨をつたって降りていくように、自分の舌を這わせたのだった。
「…っああ…」
私は思わず声を出してしまった。
それと同時に下腹部がじわっと熱を持つ。
「声を出しても大丈夫だよ…この部屋には誰も入ってこないように言ってある。」
すると牧野は最後の一枚になった私の下着に手を掛けて、勢いよく下に降ろしたのだった。
「いやっ…止めてください。」
牧野は私の背中に息を掛けながら話をする。
「止めていいのかな…体に聞いてみようか」