
はなことば
第3章 Gyssum grass《社長》
凛太郎「返事ないなぁ」
朝、青島に連絡したが返信が無い
今日は早く仕事を切り上げて
明日のデートに備えたいところだが…
河野「社長…」
凛太郎「どうした?」
河野「これ…渡しておきます」
そういって1枚の紙を渡された
凛太郎「…何これ?」
河野「…早く見ることをおすすめします」
そう言われ、開こうとした時だった
プルルルル(☏)
机の上の電話が鳴り響いた_
受け取った紙を机の上に置き
電話をとった
凛太郎「はい、夏目」
トラブルの電話だった
凛太郎「河野、車出してくれ。こないだの取引に穴があったみたいで、今から謝罪にいく」
河野「かしこまりました」
紙を開かないまま机に置き、部屋を後にした
.
蜂谷「本当にいいんですか?」
葉月「…うん」
蜂谷「社長、絶対悲しみますよ」
葉月「そんなことないよ、、
派遣社員の1人くらいなんてことないって」
蜂谷「ただの派遣社員じゃないじゃないですか!
特別ですよ、葉月さんは社長にとって特別だったはずです!」
葉月「ありがとう、こんなこと言ってくれて」
蜂谷「葉月さん、今まで本当にありがとうございました」
葉月「こちらこそ、ありがとう」
涙ぐみながら
最後の仕事を終え
会社を後にした
社長に会うことなく…
