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はなことば

第3章 Gyssum grass




凛太郎「河野、ここでいいからもう帰って」

河野「いえ、ご自宅まで」

凛太郎「今日は大丈夫だから」

河野「わかりました、明日はゆっくり休んでくださいね」

凛太郎「河野もな、遅い時間までありがとう」



送迎の車からおり、
会社の中へ


警備員「社長お疲れ様です」

凛太郎「お疲れ様、あれ?
なんでエレベーター動いんてんの」

警備員「先程、社員が忘れ物したと来まして」

凛太郎「そう、、」



一言二言、警備員と会話をかわし
社長室へ向かった



机の紙を手に取り開いた



" 社長へ

この度、青島葉月は本日をもって退職する運びとなりました。
この3年間、企画課の派遣社員として、それから社長の衣装係として精一杯全力を尽くしてまいりましたが、残念ながら契約終了となってしまいました。

社長は気づいてないと思いますが、
この約3年間、私は社長への片思いをバネに
仕事を全力で頑張ってました。
社長に褒められたくて、頼られたくて…
もっと社長のもとでたくさんのことを学びたかったです。

社長、今まで本当にありがとうございました。

p.s.
明日のデートは行けません。すいません。

青島 "




凛太郎「青島のやつ…」



すぐに青島に電話をかけた


が、不通だった


凛太郎「ったく、」


エレベーターに乗り
再び電話をかける



プルルル(☏)


その時だった_


チン(エレベーターの到着音)

ゆっくりと扉が開いた




凛太郎「…青島…?」

葉月「社長…ッ?」


運命かのように
1番会いたい人が目の前に現れた







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