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愛されてると勘違いだったので、推し活をやめようと思います

第2章 壊れた家族

「ああ……そうだったね。ビーは祐子の大切な家族だったね」

「……っ……」



私はコクリと頷いた。



「じゃあ、ビーはしばらく入院だ。その間、一人で大丈夫かい?」

「大丈夫よ、叔父さん。私もう十九だもの、自分のことは自分でできるわ」



私がそう言うと、叔父さんは優しく微笑んだ。



「とは言っても心配だから、たまにうちの人間が様子見に行くと思うから」



そう言って叔父さんはビーを運んで出て行った。



「ビー……」



(ビーは家族なのに八つ当たりしちゃうなんて……私はなんて愚か者なの)



私はビーが元気になって戻ってくることを願った。



「……」



一人になった途端、部屋の中が広く感じた。
両親が他界した時はビーがいたからまだよかったけど、今は本当の一人……。



「大学に行こうかな」



一人でいたくない。
誰かと話したい。



私は朝食を済ませると、部屋を出た。






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