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国家特別プロジェクト

第2章 初回プログラム

作動音とともに装置が動き出し、細長いシリコンが尿道をゆっくりなぞるように進んでいく。
奥へ入るたびに腰が勝手に引けてしまいそうで、私は必死に耐えた。

「……っあ……やだ……!」
声を殺したつもりでも、震える吐息が漏れてしまう。
視界が涙でにじみ、恥ずかしさと快感で頭が真っ白になっていく。

そのとき――隣のすばるくんが支えるように肩を抱いた。
「大丈夫。俺によりかかっていいよ」
耳元に落ちた低い声に、心臓が跳ねる。

「……っで、でも……恥ずかしい……」
自分でも驚くほど甘い声が出てしまった。

すばるくんは小さく笑いながら、私の頭を撫でる。
「恥ずかしくない。まりか、すごく可愛いから」
その言葉が胸に突き刺さり、羞恥と熱が一気に全身に広がった。

彼の腕の中で、一度目の絶頂が私をさらっていく。
「んんっ……っあぁ……!」
震えが止まらず、私は思わずすばるくんの腕をギュッと握りしめた。

「大丈夫。……まりか、すごく可愛いよ。頑張ったね」
囁くような声が耳に落ち、さらに髪を撫でられるたび、胸の奥が熱くなる。

すばるくんは息を詰めながらも、必死に冷静を装っている。
けれど私は分かった――
私の震えや声に、すばるくん自身も明らかに昂ぶっていることが分かった。
背中越しに伝わる体温が、彼の興奮を隠せていなかったから。

――装置は止まらない。
振動が余韻をかき消し、奥を容赦なく刺激し続ける。

「っ……もう、だめ……っ」
涙声で訴えながらも、腰は勝手に震えてしまう。

「ピッ……」

停止音と同時に、二度目の絶頂が容赦なく押し寄せた。
「……あ、あぁあっ……!」

会場のあちこちで同じように震える声が重なり、羞恥と快感と、支えられる安心感が混じり合っていった。

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