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もしも、

第3章 先輩



急に人の気配がして、
振り返った。

すると、そこには先輩が座っていた。


「ね、俺にも火ちょーだい?」

と、上目遣いであたしに言う。

「は、はい!!」

びっくりしながらも
先輩の花火とあたしの花火を重ねる。

少しすると、
先輩の花火にも 火がついた。


「ありがとー!」

いつもの笑顔でそう言う先輩は
何故かいつもより輝いて見えた。


嬉しさと、驚きで
あたしはしばらく
その場を動けなかった。

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